長期収載品の選定療養について

令和6年10月から、対象医薬品リストに記載されている後発医薬品のある先発医薬品を用いることを患者が希望した場合、後発医薬品との差額の一部を選定療養費として患者が自己負担をすることが決まりました。

対象

外来患者(入院患者は対象外)

対象から除外されるケース

  • 医療上の必要性があると認められる場合
  • 後発医薬品の在庫状況等を踏まえ後発医薬品を提供することが困難な場合

対象医薬品

後発医薬品が上市されてから5年を経過した長期収載品、又は後発医薬品への置換え率が50%以上である長期収載品が対象となります。

長期収載品:後発医薬品のある先発医薬品であって、価格差のある後発医薬品があるもの

自己負担

  • 最高価格帯の後発医薬品と先発医薬品の価格差の4分の1を薬剤料に変換した上で4算定します。
  • 選定療養費は保険給付ではないため、消費税が上乗せされます。
保険給付と選定療養の負担

【解説】

  1. 選定療費として負担頂く範囲は、長期収載品の薬価(400円)と後発医薬品の一番高い薬価(200円)の価格差(上図★1:200円)を算出します。
  2. このうち4分の1(★2:50円)が選定療費の負担として、患者が負担することになります。なお、選定療費の負担額は薬価制度から外れますので消費税(10%)がかかります。(本事例では5円)
  3. 次に、長期収載品(400円)の内、①で選定療費の負担となった額(50円)を差し引いた額(★3:350円)が保険給付の対象範囲となり、その内、7割(★4:245円)が保険外併用療養費として支払われます。そして、残りの3割(★5:105円)が保険給付範囲上の自己負担額となります。
  4. よって患者さんが負担する合計金額は、「選定療費の負担(★2:50円)+選定療養費に係る消費税(5円)+保険給付の自己負担(★5:105円)=160円」となります」